ヴェネツィア人って、どんな人?
街角で・・・・
ヴェネツィア人ってどんな人でしょう?
ウーン・・・・
たとえば、気楽・・・これはいえる事でしょう。あんまりものを気にしない、これはこの人達の特徴です。気がいい。そう、どっちかといえば、気はとてもいい人たちです。これはある意味では、ヴェネツィアは狭いところですので、田舎のような感じが今でも残っています。そんな訳で、この人達の間に入っていけば、『村の一人』みたいなもので、同卿人として触れ合ってくれます。
ただ、昔から観光客には慣れてる街。観光客はやっぱり『よそ者』です。
あんまり親切にしてくれなくても、でもその奥には、いつでも村人として入れてくれるような優しさが隠れています。あんまり絶望しない事です。
忙しい時や、自分の事をしているときは、絶対振り向いてはくれません。
まあ、『よそ者』としていく時は、親切さは期待しないのがいいでしょうね。
でも、困っていたら、本当に快く助けてくれます、人の世話をするのが好きな人々です。『通り過ぎる人』ではなく、『立ち止まる人』を好むのが、ちょっといなかもの、ヴェネツィア人です。
チケット売り場で
チケットを買いたいとします。
美術館の入口。やっと長い列のあと、あなたの番がきました。
今までのイライラがやっと収まって、さあ、チケットを。「エクスキューズ ミー」 でも、そのカウンターにいる人は振り向いてくれません。
どうしたんだろう。まるで私が見えないみたい。そのカウンターにいる女性は隣の人と話し続けています。きっと何か重要な事なのだろうと判断して、待つ事にします。1分、2分と時が経って行きます。
笑ってる感じ、声の調子などから、何やら、そんな重大な事でもなさそうです。
私の方はイライラしつづけていて、指をカウンターの上でたたくまねをしたりします。お金を降ったりして、なんとかこの女性の視線の端の中にでも、入り込めないだろうかと、汗だくになります。
3分目に入った頃、もしかしたら、私の発音が悪いのではないかと、今度は、イタリア語で試してみます。「スクージ(すみません)・・・・」
何の変化も起きません。
彼女は話し続けて、笑い転げています。
きっと場所を間違えたのだと考えて、もう一度、カウンターを確かめます。
一言も言わず、こちらの方も見ないで、チケットが彼女の手によって、こっちの方に押されてくるのが見えます。奇跡!じゃ、私の存在に気付いていたんだ!
まあ、そんなことよりは、とにかくこの機会を逃すまいと、お金を慌てて、渡すと、また同僚を見たまま、笑い転げているその女性は、おつりを片手ですべらせてきます。
「グラツィエ!」
しどろもどろに、またお礼を言って、とにかく手に入れることができたそのチケットを大事に握りしめて、いざ、エントランスに向けて。
そこでも、何か話しに夢中になってる人が、チケットをそそくさと切ると、指だけで、進行方向を示します。
私はといえば、また、
「グラツィエ!」
反応なし。
歩いていきながら、この長いパントマイム、それも一人だけで演じたパントマイム、何だったのかなーと考えながら、進んで行きます。
イタリアにいるんだと、感無量・・・・・・・・!
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