筋肉もりもり、ヴェネツィアの生活
ヴェネツィアは、車のない街です。そして街の中を網の目のように運河が通っています。
これは一種道路のようなものですから、下を船が通れるように、橋は全部丸くなって、階段があります。
これはなんでもない事のようですが、実は大変な事でして、何でも買ったものはこの橋の上を渡りながら家まで運ぶ訳です。
ヴェネツィアは、それに観光都市です。ほとんどのお店が観光客用の、ガラスや、仮面や洋服ばかりを売っていまして、八百屋やスーパーなどは、遠くにしかありません。
この生活必需品を求めて、ヴェネツィア人が、毎日、歩いて、橋の上を重いカートを階段の上を引き上げるエネルギーを合計したら、きっと大きな数字値が出るに違いありません。配達なんて贅沢なサービスは身体障害者ぐらいにしかありません。
筋肉を使わずには生活できない街、この街では筋肉もりもりになりますよ。
汗をかきながら、重いバゲージを引き上げるのは大変ですが、何ともいえず、忘れていた昔風の生活が、思い出されて、自分にもこんな力があったんだと思い直すかも。
この人力エネルギーのおかげで、他の街よりは排気ガスが少ない街です。
本当は世界中の街がこうなるべきなんですよね。
未来の街の先端を行くこの古い街です。
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